
バゲット
持ち味は、表皮と内層との明確なコントラストよりも、噛み締め混ざり溶けて行く際に織りなす、香りと旨味の移ろいの優しいうねり。尖った見た目よりも温和な子なのです。
持ち味は、表皮と内層との明確なコントラストよりも、噛み締め混ざり溶けて行く際に織りなす、香りと旨味の移ろいの優しいうねり。尖った見た目よりも温和な子なのです。
バゲットの倍の大きさなので、必然的に表皮よりも内層の比率が多くなり、カットの仕方により如何様にでもアレンジしてもらえる、寛容さがウリです。
ベーコンを包んでチョキチョキして、麦の穂の形になぞらえた伝統的なパン。千切って食べるもヨシ、これくらいの量を口一杯に詰め込むもヨシです。
本来は、薄い生地で食べるタルトフランベ。フランス北西部、アルザスのスペシャリテです。イメージとしては、ブルターニュの「ガレット」のように、食事からデザートまで、かなり自由に作られています。うちの生地が厚めなのは、岸部でのオープン当初、「どうやったらバゲットを食べてもらえるようになるか・・・」と考えた末の、やたらめったらいろんなパンにバゲットの生地を使った、「美味しい!この生地は何のパン?」「バゲットでございます!」作戦の名残なのです。クレームエペス、ベーコン、チーズ、乗ってるものは聞かれても、生地はなかなか聞かれないのが現実でしたけど。
うちらしくないラブリーなハートの形と、キャッチーな組み合わせは、完全に子供ウケを狙ったんだと思われがちですが、はい、それ以外の何ものでもありません。
トルコで日常的に食べられているリング形をした、たっぷりと胡麻が付いているパン。喜界島の胡麻おからと粗糖とバターを練り込ました。
チョコレート味のクールです。散りばめられたアーモンドダイスがかわいく、ほのかに香るオレンジがあたたかい気持ちになるクールの新作です。
水と酵母と粉と塩。それらを合わせて様子を伺いながら、時間で繋いで育てるパン。「リニューアルしたシュクレクールを象徴するパン」という使命を背負ったこの子ですが、いつまでもいつまでも、おおらかで、優しくて、力強くも、涙もろい、そんな子に焼き上がって欲しいと父さんは願わずにはいれないのです。
クルミ、ノワゼット、カシューといったナッツ類を、ハチミツでデロデロになった生地で薄ら繋いだようなパン・・・というか、棒。
2種類のレーズン、カレンツ、イチジク、オレンジ、そこにクルミを加え練り込んでます。「何も足せない、何も引けない」の境地に達した猛者でもあり、乙女でもあります。
「緑のアクセント」という爽やかな名前は、オレンジ、蜂蜜、ホワイトチョコというファニーな組み合わせに、「いらないんじゃないの?」と思われながらも飛び込んだ、グリーンオリーブの勇気に敬意を表したものです。
そら豆って、軽くチーズ臭いですよね?パルメザンって、軽くそら豆臭いですよね?その二つを合わせた、そら豆とパルメザンの軽く臭さいパンです。
キルシュ香るドライクランベリー・白ワインで甘く炊いたルバーブ。レモンピールも組み合わせて、大人の甘さと春らしい爽やかをつめ込みました。
水分量110%+E.V.O10%、計120%超えという圧倒的な吸水率を誇りながら、何食わぬ顔で素朴感を漂わせてるあなたが好きです・・・。
べろんべろんのシャバタの生地に、黒と緑のオリーブを練り込んだパン。黒はしっかりとしたコクを、緑は若々しさをと、オリーブ満喫です。このシャバタ系は、パスタにもサラダにもワインにも、何でもござれの万能選手なのです。「迷ったらシャバタ」、これシュクレあるあるです。
カレーを包んで焼いたパンです。スパイスはしっかり効いているのに、辛さは強すぎず程よいという、にくいところを狙っています。キッズだって安心です。シュクレのパンで唯一、フーガス生地を使用しているのも、見逃せないポイントです。
言わずと知れたロシアのパン。ウチでは本場さながら発酵させてオーブンで焼いてます。中身にほっこりあったかくなるフランスの煮込み料理牛肉のラグーを入れて。
卵や乳製品を使ってない食パンとして、隠れた当店の人気者の座は不動です。どれだけバゲットやクロワッサンが認知されたって、それらには目もくれず、これだけ買いに足を運んでいただく地元のお客さんだって、とてもとても愛しいと思うのです。
ひとくちサイズにカットして袋につめました。とまらなくなります。